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【Part 1】出航!旧江戸川から始まる東京水路めぐり

こんにちは!
2月に免許を取得した荒川です!

3月18日(火)、会社の先輩と一緒に東京の水路巡りクルーズに行ってきました。
ニューポート江戸川を出航し、川や運河を縦横にめぐる1日。
都会の中に息づく“江戸の記憶”と“現代の水辺インフラ”を体感できる、濃密なクルーズとなりました。

まずは、その出航からスカイツリーの真下にたどり着くまでの道のりをご紹介します!

⚠️シースタイル進入禁止のエリアが多数含まれます!
参考にされる場合は十分お気を付けください。

参考: シースタイルの航行区域


◆ 出航!旧江戸川から荒川ロックゲートへ

朝は少し肌寒かったものの、快晴のなかニューポートを出航。
旧江戸川を下って荒川へ入り、まずは荒川ロックゲートへ向かいます。

荒川ロックゲートの外観

荒川ロックゲートへ進入する様子

この施設は、旧中川と荒川の間で水位差を調整するための閘門(ロックゲート)
中に入ると水位が上下し、まるで水のエレベーターのような感覚で通過できます。
都内では貴重な体験型インフラで、乗るたびにちょっとワクワクします。

ただし、通過にはいくつかの注意点があります。

ゲート内部では、排水・給水によりかなり強い水流が発生します。
そのため、船が流されて壁にぶつかってしまうリスクもあるのです。

⚠️ 安全のためには、

  • フェンダーを多めに設置しておくこと

  • 艇を壁に寄せて、壁面に設置されたはしごなどに手でつかまって保持すること

がとても重要です。

今回は事前にしっかりフェンダーを増設し、艇を壁にぴったり寄せ、はしごにつかまることで安定した状態を保てました。
小さな準備の差が、安全でスムーズな通過につながると実感しました。

水位調整中の様子


◆ 旧中川:河津桜が彩る、春のはじまり

旧中川に入ると、景色がふっと春めいてきました。
川沿いの遊歩道には、濃いピンクの河津桜がずらりと咲き誇り、
早咲きの桜が静かな水辺に彩りを添えていました。

旧中川の河津桜

団地を背にした桜並木、そして水面に映る花の影。
水の上から見る桜は、どこか柔らかく、特別な美しさがありました。


◆ 北十間川:東京スカイツリーが迎える水の路地裏へ

旧中川を進み、総武線の橋をくぐると、左手に北十間川の入り口が現れます。
川幅は一気に狭まり、まるで“水の路地裏”のような静けさと密度。

北十間川の合流地点

草が茂る川辺、空を切るスカイツリー、泳ぐ鴨たち。
都市と自然が隣り合う景色に、思わず見入ってしまいます。


◆ 北十間川入り口:工事中で狭く、水深も浅めです

北十間川の入り口は現在工事中でとても狭いうえに、右側は浅瀬
岸辺の底が見えるほどで、航行には注意が必要です。

北十間川から墨田川までの区間は、基本的に水深1メートル前後。
船に搭載されているGPSの水深表示機能も浅すぎると、
「水深数百メートル」と誤表示されたり、水深の表示が消えてしまうことが多くあります。

この区間では、基本的に水深表示は出ません。
つまり──それだけ浅いということです。

そのため、

  • 最徐行(600〜700回転)で進行

  • チルトを上げてスケグを保護する

といった対応が求められますが──

🚨 ここでもう一つ、重要な注意点があります。

チルトを上げすぎると操船性が著しく低下します。

さらに、水深対策として潮位が高いタイミングを狙うのも一つの方法ですが、
今度は橋とのクリアランスが減少し、マスト灯やキャビンの屋根が接触するリスクが高くなります。

🔍 この区間は、水深と橋高の“はざま”を通る必要があるため、
ルート選定・潮位確認・艇の高さと喫水の把握をしっかり行ったうえで、慎重に通航してください。

⚠️ ここでご注意ください。

🚤 ヤマハシースタイルのクラブ艇では北十間川には進入できません。
ニューポートマリンクラブのクラブ艇については進入可能ですが、高い技術と判断が求められるエリアです。
航行の際には十分にご注意ください。


◆ 最大の難所を抜けると、そこに現れるのは…

狭くて浅い難所を無事に抜けて、川をゆっくり進んでいくと、
その先に現れるのが東京スカイツリー!

両岸の壁に囲まれた細い水路の先に、タワーがスッと突き出すように立っていて、
まるでスカイツリーに導かれているかのような構図に、思わず感動。
まさに水上からでしか味わえない東京の絶景です。


◆ 北十間川から十間川へ──通せんぼされた!?けれど…

スカイツリーを目指して北十間川を進み、十間川へ入ろうとしたところで、ちょっとした出来事がありました。
分岐点には工事用の作業船が停泊しており、十間川の入り口にはロープが張られていて進入できない状態。
水中にもロープが張られているのが見えていたので、先輩と「ここで引き返そうか…」と相談していました。

十間川側からみた作業船の様子(正面に見える川が北十間川です)

水中に張られたロープ

そんなとき、岸の作業員の方がこちらに気づき、「ここ通りたいの?」と声をかけてくださいました。
事情を伝えると、その場でロープを緩めて通してくださることに!
おかげで無事に十間川へ進入することができ、スカイツリー方面へ進むルートが確保できました。

🚤💬
こういった現場の方との思わぬやりとりや温かい対応も、水上散策ならではの魅力。
あのときロープを緩めてくださった作業員の方、本当にありがとうございました!
安全第一で作業されている中、気を配ってくださったことに心から感謝です。


◆ 十間川に入ると、スカイツリーが目の前に!

作業員さんにロープを緩めていただき、無事に十間川へと進入。
十間橋をくぐると、視界の正面に東京スカイツリーがドーン!

水面をまっすぐ進む船の先に、スカイツリーがそびえる光景は圧巻で、言葉を失うほどの迫力があります。

この場所はまさに「水上からの特等席」。
陸からはなかなか味わえない、“スカイツリーに吸い込まれるような感覚”を味わえる、まさに船旅の醍醐味です。


◆ スカイツリーの真下まで接近!

真下から眺める東京スカイツリー

十間川を進み、スカイツリーのすぐ真下に到達!
迫力ある景色にテンションが上がりますが……その先には赤いブイがずらりと並び、完全に通行止め。

十間川の終点

実はここ、水面に噴水装置が設置されているため、物理的にこの先には進めません。

それでも、スカイツリーの足元まで船で来られる体験は圧巻で、しっかり満足感アリ。
このエリアが今回のクルーズのハイライトになったことは間違いありません!


📝 ここまでのまとめ

出航から荒川ロックゲート、旧中川の河津桜、そして北十間川の狭水路を通ってスカイツリーの真下まで。
水上からしか味わえない風景や、狭く浅い水路を進む緊張感、現場でのやりとりなど、
短い区間にもたくさんの発見と学びが詰まった前半のクルーズでした。

このルートだけでも十分に濃い内容ですが、実は旅はまだまだ続きます──!

📍次回【Part 2】では、
スカイツリーから折り返し、京成橋の狭水路を抜けて南下ルートへ。
小名木川や扇橋閘門など、江戸の歴史と現代インフラが交差する水路エリアをじっくり巡っていきます。
ぜひお楽しみに!

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