スケグ塗装
こんにちは!
関東も梅雨入り宣言が出ましたが、みなさん元気お過ごしでしょうか?
毎年この時期になると、干潮の時間帯は恐ろしく潮が引く場合が多く、危険度No.1の三枚洲エリアは人が入ったり、下の砂地や岩が出たりするほど浅くなっていることがあります。
三枚洲は少しでも通り方を間違えるとすぐに座礁してしまう可能性があり、通る際には細心の注意が必要です。
しかし、近年はどんどん砂が堆積して以前に比べて浅くなっており、竹竿の間を通っていても出来る限り中央寄りを通っていないと船外機や船体を擦ってしまう可能性があります。そうした場合、大体は気づかないことが多いのですが、いざ帰港してチェックをしてみると船外機の塗装が擦れてしまっている場合があります。
船の中で一番下に突き出ているフィンのような部分はスケグと呼ばれ、ここが一番最初に擦ってしまう箇所になります。
基本的には、次にレンタルするまでの間に塗装をしています。この作業は、擦ってきてしまった際の指標としても見ることができるのです。
そこで今回は、その作業内容の紹介です。
まず、擦ってきてしまった状態(すでにペーパーで磨いて塗料を落とし、表面を整えた状態です)。底質が砂でもこのようになってしまいます。
また、耐水性と塩噛みしないようにグリスを塗っているのですが、時間とともに汚くなってくるので、今回はプロペラ周りの整備も一緒に行います。プロペラは、ばらすとこんな感じになっており、どの部品も黒く汚れていますね。
そこで、パーツクリーナーを使いピカピカにしていきます。
こんなにキレイになりました✨
ここから右の写真のように、グリスアップをしていきます。これでこちらは完了です!!
続いてスケグ。まずは下地を二度塗りし、塗料の乗りをよくします。
これが乾いたら、いよいよ本塗りです。ムラなく仕上げるため、二度塗りをしていきます。このとき、なるべく光沢を出すように絶妙な距離でスプレーを吹いていくのですが、これが結構大変です💦
キレイに塗れているか、先輩からのプレッシャーと戦いながらも、右の写真のようにきれいになりました(笑)
これで本来あるべき状態のスケグの姿に戻ったので、塗装は完了です!
あとは、プロペラ周りの各部品をグリスアップしつつ、元通りに組み立てていけば一連の作業は終了です。
いかがでしたか?
みなさんも航行中、浅瀬に差し掛かった際は魚探で水深を確認する癖をつけましょう。
目安としては、水深2mあれば基本的には大丈夫です。滑走しているとどうしても船の後ろが下がります。1.6mを切ってくるような水深になった場合は、ひとまず船を徐行にして様子を見ましょう。徐行すれば船は水面と平行になるので、擦るリスクも減ります。
海に出る際には、その日の潮時・潮高を確認するように心がけ、安全で楽しいマリンライフを送れるようにスタッフ一同願っております。